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1.

論文

論文
松本, 守
出版情報: 北九州市立大学商経論集 = The Review of business and economics.  48  pp.53-89,  2013-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000303/
概要: 本稿の目的は、コーポレート・ガバナンス・メカニズムのうち、株式所有構造や取締役会といった内部ガバナンス・メカニズムと企業パフォーマンスの関係を中心に、ファイナンスや経済学の分野における国内外の実証研究をサーベイし、わが国企業を対象とした研究 がどこまで行われているのかを明らかにすることである。本稿の特徴は内部ガバナンス・メカニズムと企業パフォーマンスの関係を中心に包括的にサーベイしている点である。 続きを見る
2.

論文

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松本, 守
出版情報: 商経論集.  53  pp.79-87,  2018-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000560/
概要: 本稿では,銀行業の取締役会に関する研究のうち,とりわけ取締役会のダーバーシティ(Board Diversity)と銀行パフォーマンス(Bank Performance)およびリスクテイキング(Risk-taking)の関係に関する近年の実証 研究をサーベイしている。具体的には,取締役会における女性取締役(Female Director)・官公庁出身取締役(Politically Connected Director)・兼任取締役(Busy Director)・大学教員取締役(Academic Director)を取り上げている。これらのトピックに関するこれまでの研究結果から,取締役会のダイバーシティが銀行パフォーマンスやリスクテイキングにポジティブな影響を及ぼしていることが分かった。 続きを見る
3.

論文

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松本, 守
出版情報: 北九州市立大学商経論集.  54  pp.69-82,  2019-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000624/
概要: 女性役員の比率が高い企業ほど,企業業績が向上する」といった,女性役員のパフォーマンス効果が,メディアを通じて,まことしやかにささやかれている。本稿では,TOPIX500から抽出した日本企業における取締役会のダイバーシティと企業パフォーマンス の関係を,女性監査役を利用した2段階最小二乗法を用いて実証的に分析する。本稿では,取締役会のダイバーシティとして,女性取締役比率と女性社外取締役比率に着目する。このテーマについて,世界各国で研究が積み重ねられているにもかかわらず,一定のコンセンサスは得られていないことに加えて,日本企業を対象とした研究は少ない。分析の結果,業種や内生性などをコントロールしていない場合,女性取締役比率と企業パフォーマンス(ROA・Tobin’ s Q)間には有意に正の関係が見られるものの,その関係は業種や内生性をコントロールすると消滅することが明らかとなった。この結果は,女性社外取締役の登用においても同様であり,メディア等で指摘されているような,女性取締役の登用と企業パフォーマンスにおける正の関係が見せかけの相関である可能性が高いことを示唆している。 続きを見る