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1.

論文

論文
板谷, 俊生
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.1-11,  2007-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000033/
概要: 中国の新劇は話劇という。話劇は1907年に清国留学生が日本東京で結成した劇団「春柳社」の旗揚げ公演からスタートした。 今年は中国話劇の誕生百周年に当たる。劇団「春柳社」の代表者の一人に李叔同という東京美術学校の留学生がいた。 来日前、彼は上 海にいた。その頃の上海は学校演劇に火がついた時期、話劇の萌芽が生まれようとしていた時期であった。 本論では彼が東京に留学する前の上海の学校の状況や教育事情について検証した。 続きを見る
2.

論文

論文
水本, 光美 ; 福盛, 寿賀子
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.13-22,  2007-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000034/
概要: 本研究は、現代テレビドラマにおける20代から30代の若い女性登場人物と現実社会の同世代の女性による「わ」や「かしら」のような女性文末詞の使用実態調査により、その特徴を比較分析するものである。ドラマの中で普段は女性文末詞を使用しない若い女性登 場人物に焦点をあて調査した結果、彼らは反論、非難、抗議、自己主張などの主張度の強い場面において頻繁に女性文末詞を使用するという特徴を数値化により明らかにした。そのうえで、現実社会においても同様な傾向がみられるかどうかを検証するために、同世代の標準語を話す若い女性たちに、主張度の強い場面を設定したロールプレイを演じてもらい、その会話を詳細分析した。その結果、ドラマのように女性文末詞を使用する傾向は認められなかった。これより、現実社会では若い女性たちから女性文末詞はほぼ消滅しつつあるということが実証された。現実に使用されていない女性文末詞がドラマの主張度の強い場面に現れる理由として、脚本家が変化する言語使用を認識せず過去の女性の言語使用をモデルとしている可能性、あるいは、脚本家による何らかのジェンダー・フィルターが存在する可能性が推察される。 続きを見る
3.

論文

論文
印道, 緑
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.23-39,  2007-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000035/
概要: 言語教育における教員養成の傾向として、実習生の内省的意識を高めることにより授業を改善するreflective teaching という考え方が主流になっている。この論文では、北九州市立大学の日本語教員養成課程で行っている教壇実習授業の文字化 資料をもとに、実習生による授業の「振り返り」能力と「意志決定」能力の養成を取り上げた。目的は次の2つである。①実習生が自律的に自分の授業を「振り返る」能力を身につけることが‘teacher development’ の必要不可欠な段階であると位置付けた上で、「振り返りのプロセス」を促進し、その能力を開発するためにどのような意識を高めればよいのかという問題について論じる。②次に、実習生が授業において常に迫られる意志決定の能力を養成するための方法について考察する。まず、実習授業における教授技術の内容として5つのインターアクションの技術を取り上げ、それぞれについて意志決定に迫られる可能性のある事例を、実際の教壇実習授業のデータから抽出する。次にその事例をもとに、実習生の意志決定能力を促進するための1つの方策として「教師行動の選択肢リスト」の作成とその活用を提案する。 続きを見る
4.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.53-62,  2007-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000037/
概要: チューター制度は国立大で始まった留学生支援システムである。本稿は、北九州市立大学を事例として私費学部留学生及び短期留学生が主体となっている大学のチューター制度の問題点を検討した。北九大で全学的なチューター制度が導入されたのは2002年度から であるが、チューター及び留学生に行った調査の結果、国立大での先行調査と同様の問題点を抱えていることがわかった。チューター制度を改善していくためには現行の留学生支援体制では限界があり、国立大と同じく留学生アドバイジングに専従できるスタッフが必要である。 続きを見る
5.

論文

論文
印道, 緑 ; 田吹, ともみ ; 應地, 弥生
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.63-75,  2007-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000038/
概要: 北九州市立大学国際教育交流センターでは、地域在住の日本語学習者のための日本語講座を開講しており、現在「会話Ⅰ」「会話・読み書きⅡ」「会話・読み書きⅢ」の3コースを提供している。この論文では、受講生のニーズ分析をもとに地域在住者の日本語学習に 対する意識、特に学習上のどのような点に苦手意識を抱いているかに焦点をあて、それを克服するためのコース運営上の留意点を探った。その結果、①学習者は読み書き、特に漢字学習に苦手意識を持つ傾向があり、そのため語彙力が不足しがちになること、②この問題を克服するためには、初級文型中心のコースであっても、基礎的な漢字の体系的学習を組み入れたカリキュラムにし、コース終了後も学習者が自律的に漢字を含む語彙を増やすことができる能力を養成する必要があることの2点が明らかになった。 続きを見る
6.

論文

論文
Rodger Steele Williamson
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.1-11,  2008-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000039/
概要: Before his journey to Japan, Lafcadio Hearn started his career as a journalist in Cincinnati, Ohio where he conducted in -depth studies of various ethnic and minority groups. Historically, this was a very turbulent period after the American Civil War when former African slaves were freed but found themselves on the fringes of a predominately white, racist society. His bitter experiences would lead him away from the United States and as the editor of the Kobe Chronicle he found to courage to speak out. His early journalism led to an appreciation and, more importantly, a desire to point out the distinctive elements of culture that his contemporaries would ignore. His unpublished articles clearly show that this journey started with his days as a reporter in Cincinnati, Ohio. 日本に旅する前に、ラフカディオ・ハーンは南北戦争後の再建で混乱した時期のアメリカで新聞記者をしていた。社会的問題を暴露し、都市の犯罪を報道し、アメリカの無視されているマイノリティを苦しめている社会悪に関して重要な示唆をしている。ハーンは日本で帰化し、神戸クロニクルの編集者となって、シンシナティ時代に、日々以来彼を悩ませていた問題にも取り組むことができた。日本人として、彼は意見を声に出すことに何の制約もなくなった。ハーンの全体的世界観、とりわけシンシナティにおける経験は、今まで本として出版されることがなかった新聞記事にも多くに見られた。 続きを見る
7.

論文

論文
乘口, 眞一郎
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.23-46,  2008-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000041/
概要: 英語学習は意志の強さと努力の才能が必要条件。英語教育法は教師の誠実で温かい人格が決定的条件。 外国語文学研究の基礎は原書講読力。
8.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.47-58,  2008-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000042/
概要: 日本語教師の教育が「教師トレーニング」から「教師の成長」へとパラダイム転換された時期からおよそ10年が経過した。このパラダイム転換によって何がもたらされたのかを教師教育に携わる者として筆者は批判的に考察を行った。本稿では、教師の成長を「教師 オートノミー」が育つことであるとし、現在主流とされる日本語教師教育の方向性が教師オートノミーを育成することに貢献するかを検討したものである。また、最後に本研究を通して筆者自身が学んだことを伝えたいと思う。 続きを見る
9.

論文

論文
水本, 光美 ; 池田, 隆介
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.59-64,  2008-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000043/
概要: 本研究は、オンライン教材を使用した際の漢字発音学習は長期的な学習効果を見込めるか否かを検証することを目的として行われた。筆者らは先行研究(水本・池田2006a)において、中国人留学生16名を被験者に、オンライン教材と印刷物教材を使った漢字発 音学習の比較実験を行い、学習直後の時点においては、オンライン教材が印刷物教材と比較し漢字発音の強化に効果を発揮するという結果を得た。そこで、本研究においては、長期的にも学習効果が認められるかを調査するため、水本・池田(2006a)と同一の被験者に対し、学習の一か月後の漢字発音テストを再度行った。その結果、学習直後よりも漢字発音の正確さは下がっていたが、その下がり方を見ると、印刷物教材よりオンライン教材のほうが緩やかであった。つまり、オンライン教材のほうが記憶が持続しやすいという結果を得ることができた。 続きを見る
10.

論文

論文
印道, 緑
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.1-14,  2009-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000044/
概要: 私は2003年の論文1の中で、教師(実習生)が学習者との対話を維持し、深めていくための技術としてのFollow-up (Feedback) moves2の機能、特に教室内でのclassroom rapport3の形成を促進する機能についてふ れた。また、教師にとって必要な意志決定能力とそれによって決定されるFollowup movesの関係において重要な役割を担っているものが「学習者による自発的発話(Learner Initiatives:以下LI と記す)」4 であることを指摘した。この論文ではLI の中でも複数の学習者によって生起するLI に焦点をあて、それが教師の意志決定とその結果生ずるFollow-up movesにどのような影響を与えているのかを探る。そのためのツールとして、実習生に対して教壇実習終了後に行った、意志決定に関する意識調査を使用する。最後にLI とそれに応じた教師の適切な行動、言い換えると、教師のクラスにおける役割との関係について触れる。 続きを見る