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1.
論文 |
清水, 順子 ; 小林, 浩明
概要:
日本語教師の養成や教育に携わる中で、日本語教師をやめていく人を見ることは少なくない。本研究では、一人の元日本語教師の事例に注目し、なぜやめるに至ったのか、そしてやめたことをどのように捉えているのかを理解することを目的とした。インタビューを行
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い、M-GTA の分析方法を用いて構造化を行った結果、やめるに至るには、単にやめたいと思ったからではなく、その時の状況で仕事への復帰が先延ばしになった結果だとわかった。また、外側から見ると完全にやめてしまったようにみえた人が、実はいずれは仕事復帰したいと希望していることもうかがえた。
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2.
論文 |
清水, 順子 ; 小林, 浩明
概要:
本稿は学部留学生対象の読解授業の在り方を検討したものである。言語教育の分野で新たなパラダイムシフトが起こり、社会の構成員としての学習者の自律性が重要視されるようになっている。また、大学における学びも学習者の自律的かつ主体的な行動なしには成立
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しない。学習者オートノミーを育てながら読解力を養成するために、日本語の授業で何ができるのだろうか。そこで、個々の学習者が自律的にテキストに取り組むために個別対応型チュートリアルの授業を行い、一人一人の学びに対応することにした。さらに、従来の読解授業では、一斉授業方式で行われ、学習者の読みの結果のみを扱ってきたことが問題であった。そのため、個々の学習者の読みのプロセスを共有し、自己発見を促すためにピア・リーディングの授業を並行して行うこととした。ピア活動における他者は、学習者の「読んだつもり・わかったつもり」にゆさぶりをかける存在であり、対話という他者との相互作用によって新たな発見が起こり、テキストへの更なる理解をめざす。
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3.
論文 |
清水, 順子
概要:
本稿は、北九州市立大学におけるCLIL理論に基づいた「日本事情」の実践報告である。日本語教育におけるCLIL実践はまだ始まったばかりであり、言語教師が内容を扱う際に注意すべき点も多い。本実践では、歌舞伎及び茶道を内容として設定した。歌舞伎は
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日本文化の総合的芸術であり、茶道もまた日本文化の総合的教養とされ、そこに両者の共通点がある。伝統文化から現代日本を理解する視点を得るために、CLIL理論を用いて授業をデザインした。・・・
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4.
論文 |
小林, 浩明 ; 清水, 順子 ; 則松, 智子
概要:
アカデミック・ジャパニーズ(AJ)は、2002年に導入された『日本留学試験』を契機として、その前の2000年から日本語教育界に広まった概念である。本稿では、学部留学生を対象とする日本語教育に携わる大学日本語教師のAJ観をKJ法によって図示化
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を試みた。
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5.
論文 |
清水, 順子 ; 小林, 由衣
概要:
本稿は、日本語教師養成課程を履修した協力者Fさんの変化に焦点を当て、Fさんの変化のプロセスについてM-GTAで分析したものである。協力者Fさんの教師養成時のレポートと卒業論文をデータとし分析を行い、Fさんの経験を構造化した。その結果、Fさん
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は、繰り返しの内省によって次なる行動を考え、その現状を変えるための様々な行動に伴って自己を変化させてきたことが分かった。Fさんのプロセスを教師養成において考えると、①実習生は授業内外を含めて内省を行う必要があること、②重要他者からの問いかけが内省を促進する、という2つのことが示唆された。
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6.
論文 |
清水, 順子
概要:
本稿は、日本語学校における非常勤日本語教師が抱く葛藤をTAEで分析したものである。グループインタビューからTAEのステップをすすめ、「教室での効力感を抱くが、現実との交渉では本音でつながることができず、不安によって委縮している」という結果が
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得られた。結果の考察からは、非常勤講師の雇用形態や同僚性を気付きにくい職場、制度上の問題が浮かび上がってきた。
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