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1.

論文

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富田, 広樹
出版情報: 文学部紀要.  pp.33-53,  2016-09.  北九州市立大学文学部比較文化学科
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000489/
2.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.1-52,  2018-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000587/
概要: 二○○○年に物故した英文学者、永川玲二は長年にわたってスペイン・セビーリャに居住し、膨大な蔵書を構築した。現在この蔵書はセビーリャ大学図書館に所蔵されている。本稿ではこのコレクションに含まれる日本語ならびに日本で刊行された文献について、その 目録の有する問題点を指摘するとともに、実用に堪える書誌情報を提供することを目的とする。 続きを見る
3.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.23-33,  2019-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000641/
概要: ミゲル・デ・ウナムーノの小説『アベル・サンチェス』は作者自身によっても陰鬱極まりない作品として評されている。一見なんの救いもないこの作品において、嫉妬に苦しむカインとしての役割を負わされている登場人物ホアキン・モネグロの固有名にあらためて注 意を払うことで、結末における一場面を希望あるものと解釈することが可能になる。 続きを見る
4.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学国際論集.  pp.105-121,  2020-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000705/
概要: 本稿では、ホセ・デ・カダルソの書簡体小説『モロッコ人の手紙』におけるスペイン人ヌーニョ・ヌーニェスとモロッコ人ベン・ベレイの対話を考察する。異邦人の目を借りた結構を有する先行作品群からの乖離と、カダルソが追及した批評のありかたを検討するとと もに、スペインとモロッコのあいだに横たわる地中海がひとたびは歩み寄る二社の間で中庸の理想を語り合う場であったことを、執筆同時代の歴史的背景より明らかにする。 続きを見る
5.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.19-36,  2021-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000763/
概要: リード・シンガーの加入と脱退が繰り返された後、ヴァン・ヘイレンの活動は長い停滞期を迎えた。メンバー間の不和といった個別の問題ではなく、対照的な個性を有する二人の優れたヴォーカルを擁したがためにバンドが陥ることとなったディレンマについて考察す る。いっぽうの存在が他方の不在を意味するがゆえに生じる決定不可能性が、バンド自体の活動を阻害することとなった。 続きを見る
6.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.37-48,  2021-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000764/
概要: エレナ・ポニアトウスカの小説『レオノーラ』は、その主人公であるレオノーラ・キャリントン本人の作品とも密接な関係を有している。その多重にして有機的な結合が、ひとつのテクストを読みながら、同時にべつのテクストを読ませることを可能にする。キャリン トンの「ちいさなフランシス」を例に、両者のテクストの関係を明らかにする。 続きを見る
7.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.17-26,  2020-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000833/
概要: 大江健三郎の小説『憂い顔の童子』のなかで作中人物のひとりが漏らす言葉は、セルバンデスの小説『ドン・キホーテ』に精通した人物として設定されている彼女にそぐわない誤謬を含んでいる。スペイン語の語彙の来歴や『ドン・キホーテ』の初版テクストに遡及し ながらこの誤謬を積極的に解釈することで、作家がその作品の結末に置いた場面により複層的なハイライトをあたえた可能性を指摘する。 続きを見る
8.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.81-96,  2022-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000899/
概要: 一八世紀スペインの悲劇には激しい言葉でたがいを罵りあう男女の姿が散見する。新古典悲劇に求められた教育的機能を踏まえ、作品が称揚する価値を際立たせ、メッセージをより明瞭にするものとして、そのやりとりが果たす役割を検討する。理性に抗する女たちが ときに犠牲に供されながらも、ロマン主義の新しい感性の誕生に寄与していることもあわせて指摘する。 続きを見る
9.

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富田, 広樹
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.111-126,  2023-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00001007/
概要: アメリカ大陸を旅してその風物を克明に記録した画家ヨハン・モリッツ・ルゲンダスの人生を題材として、近年複数の小説作品があらわれた。文学的トポスとしてのルゲンダスが持つ魅力を検討する。絵画におけるロマン主義への転向と、カルメン・マリアガダとのあ いだに交わした手紙が発見されたことによって文学的ロマン主義を体現する人物となったルゲンダスは、占有や収奪といった一方的な方法によらずしてヨーロッパとアメリカというふたつの世界を横断し、架橋する可能性を示すこととなった。 続きを見る