close
1.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.53-62,  2007-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000037/
概要: チューター制度は国立大で始まった留学生支援システムである。本稿は、北九州市立大学を事例として私費学部留学生及び短期留学生が主体となっている大学のチューター制度の問題点を検討した。北九大で全学的なチューター制度が導入されたのは2002年度から であるが、チューター及び留学生に行った調査の結果、国立大での先行調査と同様の問題点を抱えていることがわかった。チューター制度を改善していくためには現行の留学生支援体制では限界があり、国立大と同じく留学生アドバイジングに専従できるスタッフが必要である。 続きを見る
2.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.47-58,  2008-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000042/
概要: 日本語教師の教育が「教師トレーニング」から「教師の成長」へとパラダイム転換された時期からおよそ10年が経過した。このパラダイム転換によって何がもたらされたのかを教師教育に携わる者として筆者は批判的に考察を行った。本稿では、教師の成長を「教師 オートノミー」が育つことであるとし、現在主流とされる日本語教師教育の方向性が教師オートノミーを育成することに貢献するかを検討したものである。また、最後に本研究を通して筆者自身が学んだことを伝えたいと思う。 続きを見る
3.

論文

論文
清水, 順子 ; 小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.15-22,  2009-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000045/
概要: 日本語教師の養成や教育に携わる中で、日本語教師をやめていく人を見ることは少なくない。本研究では、一人の元日本語教師の事例に注目し、なぜやめるに至ったのか、そしてやめたことをどのように捉えているのかを理解することを目的とした。インタビューを行 い、M-GTA の分析方法を用いて構造化を行った結果、やめるに至るには、単にやめたいと思ったからではなく、その時の状況で仕事への復帰が先延ばしになった結果だとわかった。また、外側から見ると完全にやめてしまったようにみえた人が、実はいずれは仕事復帰したいと希望していることもうかがえた。 続きを見る
4.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.45-52,  2010-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000054/
概要: 本稿は、大学日本語教師養成課程における日本語教育実習の在り方を問い直したものである。先行研究では、日本語教師を志望することを前提としてどのように教育することで実習生を日本語教師として育てていくのかが論じられているが、特に、併設日本語教師養成 課程の場合は、資格取得の色彩が強く、日本語教師を志望しない学生が半数以上を占める。日本語教師以外の進路を決めている実習生に対して、従来のように日本語教師になるための日本語教育実習を行うことは、実習生、留学生(日本語学習者)、実習指導教員のいずれにとっても好ましいことではない。そこで、三者の観点からこれまでの日本語教育実習を批判的に考察することで、①「日本語を教えることを主目的としない教育実習」②「日本語教師ではできない授業」③「今の留学生にとってサポートが必要なこと」の3つの条件を得た。そして、この3条件を満たす日本語教育実習として、実習生による留学生のための就職活動支援講座を提案した。 続きを見る
5.

論文

論文
清水, 順子 ; 小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.53-62,  2010-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000055/
概要: 本稿は学部留学生対象の読解授業の在り方を検討したものである。言語教育の分野で新たなパラダイムシフトが起こり、社会の構成員としての学習者の自律性が重要視されるようになっている。また、大学における学びも学習者の自律的かつ主体的な行動なしには成立 しない。学習者オートノミーを育てながら読解力を養成するために、日本語の授業で何ができるのだろうか。そこで、個々の学習者が自律的にテキストに取り組むために個別対応型チュートリアルの授業を行い、一人一人の学びに対応することにした。さらに、従来の読解授業では、一斉授業方式で行われ、学習者の読みの結果のみを扱ってきたことが問題であった。そのため、個々の学習者の読みのプロセスを共有し、自己発見を促すためにピア・リーディングの授業を並行して行うこととした。ピア活動における他者は、学習者の「読んだつもり・わかったつもり」にゆさぶりをかける存在であり、対話という他者との相互作用によって新たな発見が起こり、テキストへの更なる理解をめざす。 続きを見る
6.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.135-145,  2016-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000464/
概要: 本稿は、日本国内におけるタンデム学習の現状を概観し、その意義と新たな可能性を考察した。先行事例の中には、タンデム学習の原則である互恵性と学習者オートノミーに沿っていない授業実践が見られたものの、Eタンデムが外国語環境における授業をオーセンテ ィックに変えることができる。また、タンデム学習の原則が地域日本語活動における「教える-教えられる」関係を変えられる可能性を指摘した。 続きを見る
7.

論文

論文
小林, 浩明 ; 清水, 順子 ; 則松, 智子
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.27-39,  2011-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000468/
概要: アカデミック・ジャパニーズ(AJ)は、2002年に導入された『日本留学試験』を契機として、その前の2000年から日本語教育界に広まった概念である。本稿では、学部留学生を対象とする日本語教育に携わる大学日本語教師のAJ観をKJ法によって図示化 を試みた。 続きを見る
8.

論文

論文
小林, 浩明
出版情報: 北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu.  pp.123-131,  2012-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000469/
概要: 入学後約10ヶ月が経過した学部留学生1名に対してPAC分析を行った結果、イメージした10項目から「授業以外の生活」「人生に欠かせないもの」「大学勉強に必要なもの」という3クラスターを得た。「試験」「クラスメイト」の2項目については、マイナス のイメージを持っていたが、それらを含むクラスター「大学勉強に必要なもの」では、プラスのイメージを抱いていることがわかった。留学生一人ひとりの全体構造を知ることが大切である。 続きを見る
9.

論文

論文
小林, 浩明 ; 安部, 祥子
出版情報: 北九州市立大学国際論集.  pp.119-129,  2018-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000583/
概要: 大学生活において英語サークル活動を積極的に行う大学生は、自主学習を行う「優れた言語学習者」と見られることが多い。しかし、サークル活動からの引退と同時に、英語学習もやめてしまう姿を見れば、彼らを「優れた学習者」と見ることに疑問が生じるであろう 。本稿では、英語サークル活動を積極的に行っていた大学生の経験に耳を傾けながら、学習者オートノミーの観点から分析を行ったものである。その結果、サークル活動には長年の経験から培われた学習計画が存在し、それが固定化されることでメンバー一人ひとりが自身の英語学習を考えなくなり、学習者オートノミーが育てられていなかったことがわかった。そのため、サークルからの引退が英語学習をやめることに連動していた。 続きを見る
10.

論文

論文
則松, 智子 ; 小林, 浩明 ; 徐, 暁輝
出版情報: 北九州市立大学国際論集.  pp.73-88,  2020-03.  北九州市立大学国際教育交流センター
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000703/
概要: 2019年の入管法の改正によりますます外国人人口が増加することが予想される中、外国人との共生を日本語教師という立場から考える。本稿ではまず留学生の現状から考察する。「留学生30万人計画」のもと近年留学生は急激に増加し、2018年5月の時点で 298,980人とほぼ達成されつつある。しかし以前に比べその様相は大きく変化している。特に増加率が高い教育機関は「日本語教育機関」と「専修学校」で、出身国はこれまで60%以上を占めていた中国人留学生は減少傾向にあり、ベトナムやネパール人留学生の増加が目立つ。これらから見えてくる課題として、留学生の急激な増加に「日本語教師の数」が対応できていないという点、さらに留学生の増加によって生じた「留学生の多様性」に日本語教育が対応できていないという点を指摘した。また、長期間日本に滞在し、永続的ソジョナーとしての経験を持つ元留学生の帰国後の語りから、母国で直面する新しい課題に取り組む姿が伺えた。 続きを見る