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1.
論文 |
松本, 守
概要:
女性役員の比率が高い企業ほど,企業業績が向上する」といった,女性役員のパフォーマンス効果が,メディアを通じて,まことしやかにささやかれている。本稿では,TOPIX500から抽出した日本企業における取締役会のダイバーシティと企業パフォーマンス
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の関係を,女性監査役を利用した2段階最小二乗法を用いて実証的に分析する。本稿では,取締役会のダイバーシティとして,女性取締役比率と女性社外取締役比率に着目する。このテーマについて,世界各国で研究が積み重ねられているにもかかわらず,一定のコンセンサスは得られていないことに加えて,日本企業を対象とした研究は少ない。分析の結果,業種や内生性などをコントロールしていない場合,女性取締役比率と企業パフォーマンス(ROA・Tobin’ s Q)間には有意に正の関係が見られるものの,その関係は業種や内生性をコントロールすると消滅することが明らかとなった。この結果は,女性社外取締役の登用においても同様であり,メディア等で指摘されているような,女性取締役の登用と企業パフォーマンスにおける正の関係が見せかけの相関である可能性が高いことを示唆している。
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2.
論文 |
河嶋, 静代
概要:
全国の大学のSOGIの多様性に関する取組みの概要と北九州市立大学における課題
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3.
論文 |
石原, 由貴 ; 濱野, 健
概要:
本稿では北九州市立大学にて2016年に開館した附属図書館新館における教育・研究の更なる可能性を検証するために実施した学内助成事業(2019年度―2020年度)の活動報告を行う。研究活動では、「教育・研究支援におけるデジタルツールの活用」「多
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様な利用者を包摂する環境整備」「地域資料の保存と活用」の三点を骨子とした。教員および職員(図書館司書)の共同研究として、今日の大学における教育・研究支援で重点化すべき項目を課題として設定、関連企画を立案、実施することで、施設利用やサービスの提供のあり方を多方面で検討した。本稿は2019年度の活動記録および、次年度の研究活動実施目標策定の一助として刊行する。
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