close
1.

論文

論文
朱, 乙文
出版情報: 北九州市立大学商経論集 = The Review of business and economics.  47  pp.95-109,  2012-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000122/
概要: 本稿では、耐久消費財が耐久性の異なる複数のコンポーネントによって生産される場合を考え、コンポーネント間の生産費の相違に注目し、アフターマーケット競争がフォアマーケットの取引に及ぼす影響について分析を行う。具体的には、独占的耐久消費財市場下で 、二つのアフターマーケットの市場構造、すなわち独占的アフターマーケットと競争的アフターマーケットを取り上げ、耐久性の長いコンポーネントの生産費が相対的に十分に高い場合においては、アフターマーケット競争によって、フォアマーケット価格は低下し得るが、耐久性の長いコンポーネントの生産費が相対的に十分に低い場合には、アフターマーケット競争によるフォアマーケット価格への影響はないことを示す。 続きを見る
2.

論文

論文
朱, 乙文
出版情報: 北九州市立大学商経論集 = The Review of business and economics.  48  pp.29-51,  2013-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000302/
概要: 本稿では、経験財の取引において、情報的性向(e口コミ情報に対する態度)によって異なる二つのタイプの買い手が存在する場合におけるもっとも単純化されたモデルを用いて、買い手と独占的売り手のそれぞれにとって、情報システムとしてのe口コミが有効なも のとなる市場(情報)環境が存在し得ること、さらに市場にとっても、情報システムとしてのe口コミが有効なものとなる市場(情報)環境が存在し得ることなどを示した。 続きを見る
3.

論文

論文
朱, 乙文
出版情報: 北九州市立大学商経論集 = The Review of business and economics.  49  pp.43-56,  2013-12.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000356/
概要: 種々の研究分野において問われる情報的現象は、情報の捉え方によって大きく異なるものとなる。本稿では、「情報とは何か」という本質的な問いから再出発し、今後の「情報の経済学」における新しい議論の方向について検討を試みた。具体的に、ここでは、様々な 分野で行われている情報の概念規定を整理すると同時に、近年の「情報の経済学」の展開を概観し、情報の重要な特性の一つとしての動的性質をより体系的に考慮することが、今後の情報の経済分析において、肝要であることを示した。 続きを見る
4.

論文

論文
朱, 乙文
出版情報: 北九州市立大学商経論集 = The Review of business and economics.  50  pp.45-58,  2015-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000375/
概要: 本稿では、「完全知識」仮定を緩めた場合に現れる経済現象に注目する近年の経済学の進展を、知識と情報というキーワードを中心に整理・概観し、経済分析における知識の重要性について議論する。具体的に、ここでは、近年の経済学の展開では、経済主体の意思決 定における知識の積極的役割に関わる議論がほとんど進展していないことを指摘し、「情報の経済学」の新たな研究方向として、知識をより広い概念で捉え、知識の形成プロセスの中で、情報と知識のより積極的な働きについて議論することを提案する。 続きを見る
5.

論文

論文
朱, 乙文
出版情報: 北九州市立大学商経論集 = The Review of business and economics.  51  pp.17-35,  2016-03.  北九州市立大学経済学会
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000435/
概要: 本稿では、両面性市場において、プラットフォーム主導型「カスタマー・ロイヤルティー・プログラム」の導入が市場取引に及ぼす影響を分析する。具体的には、売り手と買い手グループであるエンドユーザーと独占的プラットフォームそれぞれにとってのプログラム 導入に対するインセンティブについて議論する。ここでは、独占的プラットフォームは、プラットフォーム・サービス料金を上昇させ、プログラム導入による売り手グループの追加的利益を吸収するので、売り手グループにとってはプログラム導入への個別的インセンティブはないが、正の社会的インセンティブが存在し得ることを示し、効率的な利益配分メカニズムの必要性について考える。 続きを見る