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1.

論文

論文
前田, 譲治
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.49-67,  2021-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000832/
2.

論文

論文
前田, 譲治
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.51-72,  2020-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000835/
3.

論文

論文
前田, 譲治
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.97-118,  2022-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00000897/
概要: マラマッド文学の社会情勢描写において最大の存在感を有する事象は、背景を含めて描かれている、ポグロムとホロコーストである。他に、複数の戦争やアフリカ系アメリカ人弾圧への言及も目立つが、それらの事象もイメージの連鎖によって、不分明な形ではあるが 、ポグロム/ホロコーストと連接されている。ただし、以上の描写は、直接的言及よりも、暗示や断片情報の提示に留まる例が多い。これは、非ユダヤ系読者の存在を、マラマッドが執筆時に意識した結果と考えられる。以上から、ユダヤ系固有の史実への関心と、非ユダヤ系読者への配慮を両立させつつ描出する作者の姿勢が、社会情勢描写の背後には指摘できる。 続きを見る
4.

論文

論文
前田, 譲治
出版情報: 北九州市立大学文学部紀要.  pp.127-151,  2023-03.  北九州市立大学文学部
URL: http://id.nii.ac.jp/1077/00001008/
概要: 「最後のモヒカン族」においてアーサー・フィデルマンは、美術研究の目的でイタリアに渡航する。ところがフィデルマンは、当初の目的とは無関係な、ホロコーストの余韻や記憶との近接体験を促される。このパターンを、アメリカからイタリアに渡航した、他作品 のユダヤ系登場人物が共有している。さらには、イタリア人描写に注目しても、ホロコースト犠牲者ではないイタリア人と、ユダヤ系のホロコースト犠牲者との間の境界線を曖昧化する技巧が、作中に張り巡らされている。加えて、『アシスタント』などにおけつ、イタリア人(系)とユダヤ系の人間関係の描写に注目すると、ホロコースト時のイタリア人の対ユダヤ系への姿勢を念頭においた、イタリア人(系)の人物描写が展開している。以上を論拠として、マラマッドのホロコーストへの鋭敏な意識を起点として、マラマッド文学中のイタリア関連の叙述は構築されていると結論付けた。 続きを見る